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運河で今も活躍 水のエレベーター
中島閘門なかじまこうもん
富山県富山市

2016923日制作
神通川にほぼ平行して富山港(岩瀬浜)と富山駅北付近を結ぶ「富岩(ふがん)運河」。
上流と下流の標高差約2.5mによる船舶運航の支障を解消する必要があった。
そこで、運河の開削にあわせて、1934(昭和9)年に閘門(こうもん)が造られた。
パナマ運河形式で、2つの門の間に船が入ると水位を調節して通す。
200トン級の船舶が通行できるようになった。






閘門
時代と共に輸送手段は船舶からトラックへ。
運河埋め立ての声が上がったこともあった。
そうなると、閘門も役割を終えることになる。
しかし、結果的には運河沿いを公園整備し残すことになった。
閘門は老朽化していたが、復元修理で甦った。
扉は合掌式の鋼製マイタゲート。今ではとても珍しい。
閘門、閘門操作所、放水路、中島橋、量水計は、「富岩運河水閘施設」として1998(平成10)年に国の重要文化財となった。
昭和初期の土木建造物として全国で初めてのことだ。

放水路

閘門操作所
閘門と放水路に挟まれた位置にある。2010(平成22)年に復元された
かつては閘門操作で職員が寝泊まりしたため、休憩室や台所、内風呂などがある。
閘門内部
上流と下流の水面標高差約2.5mが、側面コンクリート壁の色の境界線でわかる。

内側から見た閘門扉

閘門扉(左)と放水路(右)

遊覧船
4〜11月には「富岩水上ライン」として、富岩運河に遊覧船が運行される。
中島閘門を通るコースもあり、門の開閉による「水のエレベーター」を体験でき好評だ。

現地の看板

現地の看板






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