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原型のまま世界で唯一現存
韮山反射炉
静岡県伊豆の国市

2015729日制作
幕末に活躍した貴重な産業遺産
幕末の防衛対策で1857(安政4)年に完成した大砲鋳造炉。
アーチ型の天井に熱を反射させて1,700℃以上の温度で、鉄を溶解する施設。
幕末の最先端技術で、日本を近代化へ導く大きな一歩となった。
稼働した反射炉が原型をとどめているのは韮山のみ。
国の史跡。「明治日本の産業革命遺産 九州・山口と関連地域」の構成遺産として世界遺産。


軍事力強化から必要に
1853(嘉永6)年のペリー来航で、軍事力強化が急務となった。
韮山の江川英龍は大砲鋳造や台場の設置など、海防政策を幕府に進言していた。
高温で鉄を溶かす反射炉は、鉄製砲を造るのにどうしても必要だった。
反射炉の設置へ
当初は下田港近くで建造が始まったが、機密重視で韮山に変更された。
下田には名残として「反射炉跡」バス停がある。
反射炉築造は容易には進まず、江川英龍は完成を見ることなく、1855(安政2)年にこの世を去る。
当時16才だった息子の秀敏が後を継ぎ、1857(安政4)年に完成した。
そして、幕末直前までに数多くの鉄製砲が鋳造された。
高さは15.7m、炉体部の外部は伊豆石組積、内部は耐火煉瓦アーチ積。
煙突部は煉瓦組造だが、竣工時は漆喰塗りだった。
お台場用に発注された鉄製大砲(復元)
保存運動の活発と補強修理
使用されなくなり劣化が進んでいたが、英龍没50年を機に1905(明治38)年に保存運動が活発になった。
そして、地震対策補強など保存修理が進み、現在の外観にある鉄枠などが付いた。
反射炉入口

4つの炉がL字型に配置されている。
煙突は高さ約16m、レンガ積み(鉄枠補強)。
現在は9:00〜16:30に公開されている。一般100円、小中学生50円。
伊豆箱根鉄道駿豆線「伊豆長岡」駅から徒歩約20分。
東名高速「沼津IC」、または新東名高速「長泉沼津IC」から伊豆縦貫道経由で約30分。





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韮山反射炉(伊豆の国市HP)
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