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悲哀の歴史 伊豆最古の木造建築
指月殿しげつでん
静岡県伊豆市修善寺

201637日制作
修禅寺に幽閉され、その後暗殺された鎌倉2代将軍・源頼家。
その霊を慰めるため、母・北条政子が建立した。
鎌倉時代初期の建築物で、現存する伊豆の木造建築で最古。



横から見た指月殿
「指月」とは経典を意味し、禅家が愛用している不立文字を解く言葉となっている。
建立の際、政子が寄進した宋版大蔵経は、大半が散失して現在では8巻しか残っていない。
そのうち「放光般若波羅蜜多経」の第23巻が、県の文化財。
御本尊の釈迦如来坐像は、寄木造で高さは203センチ。
持ち物がないはずの釈迦像が右手に蓮の花を持っているのが特徴。
「指月殿」の扁額の実物は、宋の名僧・一寧一山の書と言われ、修禅寺本堂に保存されている。

源頼家公の墓

源頼家公の墓
源頼家家臣 十三士の墓
北条氏との確執で、修禅寺に幽閉された鎌倉二代将軍・源頼家。
1204(元久元)年、入浴中に北条の刺客に襲われ、命を落とした。
鎌倉時代の歴史書「吾妻鏡」によれば、この6日後に頼家の家臣が謀反を企てたものの、実行前に発覚して相州金窪太郎行親らに殺害されたという。
その墓は、頼家公の家臣13名の墓ではあるが、具体的に誰の墓であるかは分かっておらず、全国的にある「十三塚」の一つである、という説もある。

十三士の墓

指月殿の庭



看板猫のいる竹細工の店
温泉街から離れた指月殿へ訪れる人は少なく、ひっそりとしていた。
その分、古の木造建築から、落ち着きと荘厳さを感じることができた。
近くには、修善寺ならではの竹を使用した竹細工の工芸店もあり、散策がてらに良い。
運が良ければ、そこの「看板猫」に会えることもある。

指月殿への道
<アクセス>
伊豆箱根鉄道駿豆線「修善寺」駅下車。
そこから東海バス、伊豆箱根バス「修善寺温泉」行きで終点下車。
下車後は修禅寺の前にかかる「渡月橋」を渡り、奥へと進んでいくこと徒歩約5分。





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