東海地方 静岡県
伊豆エリア 熱海市

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和館・洋館・庭園
大正のモダンな名邸
起雲閣
静岡県熱海市

201718日制作

「大鳳」から見た庭園
和風の美しい本館(和館)と離れ、
日・中・洋などの装飾や様式が融合した独特の洋館。
そして、緑に豊かで落ち着きのある庭園。
土壁に囲まれた落ち着きがある名邸だ。
1919(大正8)年に船舶王・内田信也の別荘として建てられた。
1924(大正14)年には東武鉄道の創始者・根津嘉一郎所有に移る。
「熱海の三大別荘」として、非公開の岩崎別荘、今はない住友別荘と並び称された。
1947(昭和22)年には旅館となり、山本有三、志賀直哉、谷崎潤一郎、太宰治などの文豪もここで滞在・執筆した。
2000(平成12)年に市の所有となり、博物館として公開された。
様々な展示も実施されている。
熱海市役所から徒歩約2分。






大鳳の間とサンルーム外観

和館「大鳳」
和館「麒麟・大鳳」
順路に従って進むと、初めに見学できる。
内田信也の別荘として建てられた1919年(大正8年)に完成した。
この地で静養していた母のために建てられたといわれる。
母は車椅子生活だったため、廊下の畳と座敷の畳に高さの差がない。
洋館「玉姫」
2代目の持ち主・根津嘉一郎により、1932(昭和7)年に完成。
ダイニングルームとして使用されていた。
暖炉があるなどヨーロッパ風の造りだが、
折上格天上(おりあげごうてんじょう)など日本の神社仏閣の様式も用いられている。
洋館「玉渓」
中世英国の「チューダー様式」に「名栗仕上げ」を取り入れたヨーロッパ山荘風の造り。
暖炉の覆いにはサンスクリット語の飾り、入口の天井には茶室のように竹。
独特の造りで、見事な空間となっている。

洋館サンルーム外観
洋館「サンルーム」
「玉姫の間」に隣接した窓辺の明るい部屋。
広めの窓ガラスで、天井にはステンドグラス。
色とりどりのタイルが貼られた床も印象的。
洋館「金剛」
この部屋も2代目持ち主・根津嘉一郎により、1929(昭和4)年に建造された。
何度かの改築があり、1989(平成元)年にはローマ風浴室の位置と向きが現在のようになった。
建造当時は、他の建物とは独立した建物だった。
ローマ風浴室
洋館「金剛」に併設されている。
1989(平成元)年の改築で材料は大方変わったが、ステンドグラスの窓やテラコッタ製の湯出口などは当時のもの。
かつては脱衣所や化粧室も併設されていた。
初霜の間
山本有三、志賀直哉、谷崎潤一郎、太宰治、舟橋聖一、武田泰淳など、ここに泊まった文豪の資料や、旅館時代のパンフレットなどが展示されている。
テラスの椅子に座ることができ、旅館時代を偲ぶことができる。
他にも熱海の知名度を上げた「金色夜叉」の作者・尾崎紅葉の資料を展示した「春風の間」や、熱海ゆかりの文豪・坪内逍遥の資料が展示されている部屋もある。

春風の間

春風の間

坪内逍遥の間

大浴場「染殿の湯」
旧旅館部分にあるかつての大浴場。
起雲閣敷地内の源泉地を「染殿」と呼び、平安時代には京の僧・善祐が住んでいた。
善祐は男女の関係から都を追われて流されたとされ、京の地名を偲んで名付けたという。
伊豆に賀茂や一条など京の地名が多いのは、かつて伊豆が京からの流罪の地だったことを物語っている。
庭園
池泉回遊式庭園(ちせんかいゆうしきていえん)で、眺望も散策も楽しめる。
建物はすべて隣接、すべての部屋から美しい眺めを望める。

喫茶室「やすらぎ」
旅館時代はバーだった空間。
香り高い珈琲や、丁寧に点てられた抹茶などを味わえる。
月替わりのお菓子とクッキーも楽しみ。
営業時間は9:30〜16:00。

表門(薬医門)
<施設データ>
*開館時間 9:00〜17:00(最終入場は16:30)
*休館日 毎週水曜日(祝祭日の場合には開館)
*入館料 大人 510円・中高生 300円(熱海市民や身障者には割引あり)
 「湯〜遊〜バス」利用の場合は、1日乗車券の提示で割引あり。
<アクセス>
*熱海駅前から「相の原団地」、「西山」方面ゆきバスで「起雲閣前」下車すぐ。
*周遊バス「湯〜遊〜バス」で「起雲閣西口」下車徒歩約2分。





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