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ローカル電鉄を救った銘菓
銚子電鉄ぬれ煎餅
千葉県銚子市

201745日制作
千葉県銚子市の銘菓・ぬれ煎餅。
銚子ならではのお醤油に煎餅を漬け込んで焼く。
うま味が浸み込んだ、しっとりした独特の歯触りと美味しさだ。






犬吠駅売店
その歴史は古く、1961(昭和36)年に横山雄次氏によって商品化されたと言われている。
時は平成の世の中になり、銚子電鉄が増収策の一環として販売を開始したのは1996(平成8)年のこと。
専用の工場まで建ててしまったほど。
醤油ダレには、地元銘菓に相応しく地元の醤油会社・ヤマサ醤油の特製タレを使用しており、
独特の味わいがある。

濃い口味

うす味
あま口味

廃線の危機を救ったぬれ煎餅
この「銚電のぬれ煎餅」が一躍脚光を浴びたのは、2006(平成18)年秋のこと。
その年の夏、銚子電鉄元社長が金銭トラブルで逮捕されてしまった。
信用を失い、銀行の融資が止まり、事業計画が示せず県や市の補助金もなくなってしまう。
さらに追い打ちをかけるように、必須となった車両の点検や設備の整備も、金銭的にできる状態でなくなった。
社員たちは、地元企業に支援を要請してまわるが、そう甘くはなかった。
このままでは廃線の運命。

そんな時、社員の一人が同社ホームページに、次のような一文を掲載した。
電車運行維持のためにぬれ煎餅を買ってください!! 電車修理代を稼がなくちゃ、いけないんです。

すると、ネット上の電子掲示板に「銚子電鉄を救え」というスレッドが立ち、鉄道ファンがホームページやブログでこの話題を拡散。
掲載2日後には、通常1日10件もないぬれ煎餅の注文が、一気に100件に。
さらにその翌日には200件、1週間で5,000件、2週間足らずで遂に10,000件を超えた。
なんと、電車の修理代金が賄えた。


今度は古くなった枕木等の交換や整備を、運輸局から命ぜられた。
その時もぬれ煎餅の大量注文。
銚子電鉄は、ぬれ煎餅に救われた。
注文に生産が追い付かなかったが、後に回復。
さらに通販だけではなく、実際の乗客が買いに来ることも多くなった。
現在では1日乗車券「弧廻手形」を買うと、犬吠駅売店で「ぬれ煎餅」1枚の試食ができる。
運が良ければ、焼き立て。
味付けも、トラディショナルな濃い口味の他、うすむらさき、あまじょうゆなどバリエーションが増えた。
個別包装された10枚パックや、お土産用の箱入りの他、「はねだし」という規格外の袋詰めもある。(ない場合もあります)

また銚子駅から車で10分程の国道沿いに、同社直営お土産処「ぬれ煎餅駅」がある。
ぬれ煎餅はもちろん、全国の美味しいあられや揚げ餅などを買うことができる。

犬吠駅




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